お見舞いマナー お花
1.お見舞いの品としての『お花』
お見舞いの品の定番として『お花』があります。この定番の『お花』ですが、お見舞いの品として持っていく際にはいくつか気をつけることがあります。お見舞いのときの『お花』には、大きくわけて「生花」「プリザーブドフラワー」の2種類があります。プリザーブドフラワーとは、特殊な技術で長い期間楽しめるように加工されたお花のことを言います。約60%の病院が、生花を禁止しているようです。このように、感染症対策の面で、禁止している病院もありますので、お見舞いの品として「生花」を考えている方は、事前に病院に問い合わせると良いでしょう。
2.お花選びのポイント
それでは、どのようなお花がお見舞いに適していて、どのようなお花がダメなのでしょうか?
入院者が好きなお花、季節感のある花、フラワーアレンジメント、プリザーブドフラワー
この時に、花瓶の有無を確認して、もし持っていなければ、簡易的な花瓶やミニバスケット入りのお花もありますので、念のためそれらを一緒に持っていくとよいかもしれません。「生花」をもらった入院経験者のコメントで、「美しいデザインの花束をもらい毎日癒されていた」というのがあります。また生命力の強い花は、「部屋に一輪あるだけで、生命力をもらったような気がする」と話している入院経験者もいます。生命力の強い花の例として、アフリカ産のバラがあります。大きな花びらと彩り豊かで花自体の生命力が強く長持ちするお花です。入院している人を想像しながらお花を選ぶのも楽しみですね。
NGな お花
お花の種類によっては、お見舞いに向かないとされるものもあります。基本的には、『縁起が悪いお花』と、『周囲に迷惑がかかるようなお花』は、NGとなります。
縁起が悪いお花
◎鉢植えの花
・・・「根がつく」が「寝付く」と同じ発音のため、縁起が悪いです
◎首から落ちる花(椿など)
・・・花の落ち方が首から落ちるので、縁起が悪いです
◎語呂が悪い花(シクラメンなど)
・・・語呂が「死」「苦」なので、縁起が悪いです
◎真っ白な花(菊など)
・・・お葬式を連想させるので、縁起が悪いです
◎真っ赤な花(真っ赤なバラなど)
・・・血液をイメージしてしまうので、縁起が悪いです
周囲に迷惑がかかるお花
◎香りが強い花(百合など)
・・・病室に強い花の香りが充満するため周囲の迷惑になります
◎花瓶が必要な花
・・・花瓶の必要な花束は、細菌が繁殖しやすく、また花瓶自体が割れやすく危ないため迷惑となります
「生花」をもらった方の中には、マイナスの声として、
「保存方法・花瓶に困った」「最後の処理に困った」という声があります。「保存方法・花瓶に困った」という声には、ペットボトルや牛乳パックを切ることで代用できます。「プリザーブドフラワー」も選択肢に入れながら、病院の事情、相手の希望も兼ねて、より良いお見舞いを実現させてください。